ここ最近で言うと、GPSの位置情報を使ったスマートフォンゲームアプリが世界的にヒットしました。実際に、このゲームアプリをスマートフォンにインストールしてプレイした人もいると思います。
GPSは地球の衛星軌道上に打ち上げらた人工衛星によって、地上の地図情報と照らし合わせ、現在位置を特定するためのシステムです。
ネットワーク上のサービスで、このGPSを使った様々なサービスが展開されています。有名な物だと、インターネット検索エンジン会社が運営するマップ機能です。
このマップ機能では、衛星から撮影された地上の様子がマップで確認することができ、スマートフォンなどを使えば、現在の位置情報をマップに書き込みすることができ、その情報を使って情報の発信、共有など、様々なシーンで使われています。
GPSは全地球測位システムといって、アメリカが打ち上げて地球を周回している複数の人工衛星を利用していて、国防総省が運営しているシステムです。
2014年12月現在で、アメリカが打ち上げている衛星の数は32個地球を周回しています。
GPSの仕組みですが、人工衛星には高性能な原子時計が搭載されていて、その衛星の位置と精度の高い時刻を乗せた電波を地上に発信しています。
その電波をGPSに対応する受信機が受信すると、その電波の位置情報や発信した時刻と受信した時刻から現在地を受信機が計算します。
ただ、一箇所の衛星だけだと精度の信頼性が低いので、精度を上げるために3・4箇所の衛星からの電波を受信して同様に計算し、正確な現在地である緯度や経度を算出します。
GPSの電波は安定した一定の波長の周波数を出しています。
移動している状態でその波長を受信したときにドップラー効果で周波数が変わるので、その変化を基にして移動している車などの速度を計測することが可能です。
このGPSの機能を活用して防犯対策として活用されています。
子供にGPS機能のある携帯を所持させると子供の位置情報を把握できますし、防犯会社によっては契約する事で何かあった場合で親御さんが出かけられない状況のときにその防犯会社に連絡すれば、子供が高速で移動していない状況であれば位置情報を把握して現場に急行してくれます。
GPSとはグローバル・ポジショニング・システムの略で、その機械を持っている場所がわかるようになっています。GPSといえば、車についているカーナビが思い出されますが、カーナビだけでなく、携帯にもGPSがついているものがあって、持ち主がどこにいるのかがわかるようになっています。
最近は物騒になっているので、子供が一人で学校から帰宅したりするときに犯罪に巻き込まれないように、GPSをつけた携帯を持たせて、現在地を確認することができるようになっています。
現在地がわかれば安心することができるようになるのです。
サラリーマンのような人だと、妻に現在地がバレると困る、という人もいるかと思いますが、子供の場合は安全を確認するためなので、とても有意義だと言えます。
携帯やスマホには微弱電波が常に飛んでいて、犯罪に巻き込まれたりした時にも、その微弱電波をキャッチして、その携帯がどこにあるのかが確認することができるのです。GPSは最近ではポケモンGOで使われていますが、現在地を衛星を通して確認することができるとても便利な機能で、娯楽から安全までいろいろなものに使われていて、これからももっと普及することが考えられます。
私たちの生活は近年益々便利なものになってきており、それに寄与する最大の原因はスマートフォンの普及であることは間違いありません。利便性というのは、つまるところ流通網の発達とそのスピードの加速でありますが、それを可能にしているものはGPSという衛生システムであり、もうこのシステム無しに近代生活を営むことは不可能でしょう。
そもそもGPSというのは米軍における衛星軍事技術の副産物を利用しているだけですが、やはり軍事技術だけあってその精度は相当高いものです。
ですので特に移動手段においての正確性は目を見張るものがあり、かつては地図を片手にそれをクルクルと回しながらやっとの事で目的地にたどり着いていたものですが、今ではアプリに行きたい場所を入力するだけで到着時間までを割り出しながら案内をするという素晴らしい利便性が実現しております。
ただ、このような利便性により人間の本来持ち合わせている能力というのが少しづつ低下しているという側面も見逃してはなりません。人間といえど動物なので、元々は日の出と日の入りの方向を判断するだけでも目的地にたどり着くことは可能なのですが、今そのような方向感覚を持ち合わせている人はどの位いるのでしょうか。GPSがもたらすと利便性というものは大変素晴らしいものですが、人間力を損なうことなくそれを上手く使いこなす技術こそ、これからの時代で必要になっていくのではないでしょうか。